ソフトバンクグループの孫正義社長は、楽天が新たに携帯電話会社を設立することについて、記者団に対し、「新たな刺激があるのは業界にとって望ましい」と述べました。
IT大手の楽天は、みずから基地局を展開する携帯電話会社を新たに設立し、来年1月にも総務省に電波の割り当てを申請すると今月発表しました。
これについて、孫社長は26日、都内で記者団に対し、「新しい挑戦があってはじめて物事が展開する場合があるので、新たな刺激があるのはいいことだと思う。われわれも携帯事業に参入したおよそ10年前は挑戦者だったので、新しく挑戦する意欲が生まれ続けるのは業界にとって大事なことだ」と述べました。
そのうえで、孫社長は、楽天が携帯電話の市場で1500万の利用者の獲得を目標に掲げていることについて、「努力次第でいくらでもチャンスのあることだと思う。われわれもまだまだ挑戦者として頑張っていきたい」と述べました。
楽天の参入が実現すれば、大手3社がシェアの9割を占め、寡占状態にある日本の携帯電話市場が新たな局面を迎えることになり、競争の激化が料金の低下やサービスの向上などにつながるか注目されます。
-- NHK NEWS WEB