先月、札幌市の路上で帰宅途中の女性が包丁で刺されて大けがをした事件で、警察は市内に住む１２歳の中学１年生の少年の書類を児童相談所に送りました。
先月２５日、札幌市東区の路上で、帰宅途中の２０代の会社員の女性が背中を出刃包丁で刺されて大けがをしました。
その後の捜査で、市内に住む１２歳の中学１年生の少年が刺したことを認めましたが、法律の規定で１４歳未満は刑事責任を問うことができないため、通告を受けた児童相談所が一時保護を行い、警察が動機や家庭環境などについて詳しく調べてきました。
その結果、女性が死んでもかまわないと考えて刺したなどとして、警察は２６日、少年の書類を児童相談所に送りました。
警察によりますと、少年は「自分は弱い人間だが、誰でもいいから人を刺せば強い人間になれると思った。相手が死んでも構わないと思った」などという趣旨の話をする一方、被害者への謝罪や後悔の言葉などは話していないということです。
今後は児童相談所が詳しく調べて、少年を家庭裁判所に送るかどうか判断することになります。
-- NHK NEWS WEB
