三菱東京UFJ銀行は東南アジアの経済大国、インドネシアにある大手銀行の株式を1330億円余りで取得することで合意したと発表し、長引く低金利で融資による利益が目減りする中、海外での収益力を強化したい狙いがあります。
三菱東京UFJ銀行が株式を取得するのは、インドネシアの大手銀行 ダナモン銀行です。これまで三菱東京UFJはダナモン銀行の株式の買い取りについて、筆頭株主であるシンガポールの政府系の投資会社と交渉を進めてきました。その結果、株式の19.9%を1334億円で取得することで合意したと発表しました。
ダナモン銀行はインドネシアの首都、ジャカルタに本社がある総資産が1兆4470億円余りの大手銀行で、中小企業向けの融資や個人向けのローン事業に強みがあります。
今後、三菱東京UFJは来年半ばをめどに、インドネシアにおける外資の出資規制ぎりぎりとなる40%まで出資比率を引き上げ、将来的には70%以上の株式を取得して子会社化を目指すとしています。
三菱東京UFJは、これまでにアメリカやタイ、フィリピンなどの銀行を傘下に入れてきており、長引く低金利で国内での融資による利益が目減りする中、海外での収益力を今後さらに強化していく考えです。
-- NHK NEWS WEB