26日のニューヨーク原油市場は産油国が協調して減産していることに加えて北アフリカのリビアでパイプラインが爆破され原油の供給に影響が及ぶことへの懸念から先物価格は一時1バレル=60ドルを突破しおよそ2年半ぶりの高値をつけました。
26日のニューヨーク原油市場は北アフリカの産油国リビアでパイプラインが武装した集団に爆破されたと伝わると先物に買い注文が集まりました。
国際的な原油取引の指標となるWTIの先物価格は一時、1バレル=60ドル1セントまで上昇し、2015年6月以来、およそ2年半ぶりに60ドルを突破しました。
WTIの先物価格はOPECがロシアなどOPECに加盟していない産油国とも協調して原油の生産を減らしている影響もあって上昇傾向が続いています。
市場関係者は「OPECなど産油国が来年末まで協調減産を延長することで合意したことが価格を下支えしている。ただ、原油価格が上昇するとアメリカで原油の生産が増える傾向にある。価格の先行きを見るうえでアメリカのシェールオイル企業の動向が注目される」と話しています。
-- NHK NEWS WEB