同性のカップルを「結婚に相当する関係」と認める、東京・渋谷区の証明書を受け取った第1号として話題となった女性2人のカップルが、パートナーの関係を解消したと、みずからのホームページで公表しました。
パートナーの関係を解消したのは増原裕子さん(40)と東小雪さん(32)です。
2人はおととし11月、東京・渋谷区が発行する同性カップルを「結婚に相当する関係」と認める、「パートナーシップ証明書」を受け取った第1号のカップルで、会社も設立し、いわゆる「LGBT」に理解を求める活動に取り組んできました。
2人は26日、ホームページで「約6年半の関係にピリオドを打ち、離婚するという選択をしました」と、関係を解消し、証明書を区に返還したことを公表しました。
そのうえで、「一生を共にするという誓いを守れず、たくさんの方々に残念な思いをさせてしまうことが本当に悔やまれます。日本のLGBTを取り巻く環境が、日に日に改善している中で、その流れに水をさすことになってしまわないか、慎重に話し合ってきました」などとつづっています。
2人は、今後も仕事や活動では協力していくということです。同性カップルを結婚に相当する関係と認める制度は、東京・渋谷区、世田谷区、那覇市、札幌市など全国6つの自治体にあり、これまでに139組が制度を利用しています。
-- NHK NEWS WEB