東京証券取引所で、ことし1年の取り引きを締めくくる「大納会」が行われ、株価が大きく値上がりした1年を振り返るとともに、来年も株価が上昇することを願いました。
ことしの大納会には、囲碁で2度の七冠独占を果たした井山裕太さんがゲストとして招かれました。
はじめに、東証を傘下に持つ日本取引所グループの清田瞭最高経営責任者が「ことしはトランプ大統領の就任や北朝鮮のたび重なるミサイル発射や核実験などさまざまな不透明要因があった。しかし、日経平均株価は安定して推移し、10月には初の16連騰を記録した。来年の証券市場のさらなる飛躍を願うとともに、私たちも引き続き努力していきたい」とあいさつしました。
続いて、井山さんが「私にとっても2017年は非常に厳しい戦いの連続でしたが、結果として、七冠としてきょうを迎えられ、棋士人生の中でもいい年にすることができました。これから日本経済にも波があると思いますが、少しでもいい方向に向かって行くことを願っています」と述べ、来年の株価の上昇を願って鐘を鳴らしました。
このあと、700人余りの出席者全員で手締めを行い、ことしの取り引きを締めくくりました。
29日の東京株式市場は、日経平均株価が28日より19円4銭値下がりしましたが、2万2764円94銭となり、年末の終値としては、6年連続で前の年の終値を上回り、平成3年以来の26年ぶりの高値水準となりました。
-- NHK NEWS WEB