17年前、東京・世田谷区の住宅で会社員の一家4人が殺害された事件で、命日の30日、遺族が墓参りをし、「なぜ、幼い子どもまでもが事件に巻き込まれなければならなかったのか知りたい」と述べ、事件の解決を訴えました。
平成12年の大みそか、東京・世田谷区の住宅で会社員の宮沢みきおさん(当時44)が、妻と2人の子どもとともに自宅で殺害されているのが見つかり、4人は前日の30日の深夜に、事件に巻き込まれたと見られています。
事件は未解決のまま、発生から17年を迎え、4人の命日の30日、みきおさんの母親の節子さん(86)が、埼玉県新座市にある霊園を訪れ、墓参りをしました。
墓には4人のほか、事件を受けて殺人事件などの時効の撤廃に取り組み解決を見ないまま5年前に亡くなった夫の良行さん(当時84)も眠っていて、節子さんは花を供えたあと、手を合わせていました。
墓参りのあと節子さんは「事件から17年もたつのにどうして犯人が逮捕されないのか。犯人には自首してほしい」と述べました。そのうえで「なぜ、幼い子どもまでもが事件に巻き込まれなければならなかったのか、どうしてこんな事件が起きてしまったのかを知りたい。それがわからないと、それ以上に前に進んで考えられない」と述べ、事件の解決を訴えました。
-- NHK NEWS WEB