江戸時代に外国船の警備などに当たった神奈川県横須賀市にある「浦賀奉行所」の跡地が市に寄付され、2020年の開設300年に向けて市などは、具体的な活用について検討を始めることにしています。
横須賀市にある浦賀奉行所は江戸時代の1720年に開設され、アメリカの黒船をはじめとする外国船の警備などに幕末まで当たりました。
数年前までは民間企業の社宅が建てられていましたが、跡地には堀の石垣が残り当時の様子をしのばせていることから、横須賀市の要望でことし寄付されました。
これを受けて市や地元の団体では、浦賀奉行所開設300年に向け、跡地の具体的な活用策の検討を来年から本格的に始めることにしています。
横須賀市は「地元の意見も聞きながら土地の活用方法をなるべく早く検討していきたい」としています。
建物の復元などを求めている「浦賀奉行所復元協議会」の山本詔一会長は「跡地活用が地域を盛り上げることや、浦賀奉行所の歴史的な意義を広めるきっかけになってほしい」と期待を寄せています。
-- NHK NEWS WEB