高齢者などが災害時に安心して食べられる食品を認証する制度が新潟県内で設けられ、新潟市の菓子メーカーのレトルト食品が、第1号として認証されました。
新潟県内の食品会社などでつくる「健康ビジネス協議会」は、高齢者や食物アレルギーの患者が、災害時にも安心して食べられる食品を「おもいやり災害食」として認証する制度をことし6月に設けました。
認証の基準は、アレルギーの原因となる特定原材料を使っていないことや、やわらかく食べやすいことなど合わせて4項目あり、認証を受ければ商品にマークをつけることができるようになります。
この第1号として、新潟市の亀田製菓が開発したレトルト食品のおかゆ4品が、このほど認証を受けました。
今後、メーカーでは、災害があった際には被災地に認証のマークをつけた食品を送って現地での迅速な仕分けにつなげていきたいとしています。
「健康ビジネス協議会」の阿部徳義常任理事は、「災害時は食に配慮が必要な人も言い出しにくく、支援者も気付きにくい。認証マークを県外にも普及させて円滑な支援につなげたい」と話しています。
-- NHK NEWS WEB