国土交通省は1台のタクシーに複数の利用者が相乗りして1人当たりの運賃が安くなるサービスを、タクシー会社と連携して来月から東京都内で実験的に始めることになりました。
実験は国土交通省がタクシー会社の大和自動車交通や日本交通と連携して、来月から来年3月までの間、東京23区と武蔵野市それに三鷹市で行います。
タクシー会社が新たに作った配車アプリを使って、出発地と目的地が近い複数の利用者を引き合わせてタクシーを相乗りします。
乗車距離に応じて、利用者が料金を分担するため1人当たりの運賃は1人で利用した場合と比べて、最大で4割程度、安くなるということです。
実験に参加する日本交通は、利用者どうしが並んで座らずに済むよう、助手席と後部座席に座ってもらうようにするなど利用しやすい工夫を考えているということです。
日本交通のグループで実験を担当している上原達也さんは「タクシー業界は市場が縮小し危機感を感じている。手軽で便利なサービスを提供し利用を増やしていきたい」と話しています。
国土交通省は相乗りした利用者に使い勝手などを聞き本格的な導入に向け、検討を進めることにしています。
-- NHK NEWS WEB