東京・世田谷区の住宅で会社員の一家4人が殺害された事件からまもなく16年になるのを前に、警視庁は、犯人が現場に残したトレーナーの情報が記されたチラシを現場近くの駅で配って情報提供を呼びかけました。
この事件は、平成12年の大みそかに世田谷区上祖師谷の住宅で、会社員の宮沢みきおさん(当時44)、妻の泰子さん(当時41)、長女で小学2年生だったにいなちゃん(当時8)、それに長男の礼くん(当時6)の4人が殺害されているのが見つかったものです。
事件が未解決のまま発生からまもなく16年になるのを前に、18日は警視庁の捜査員などおよそ40人が現場に近い小田急・小田原線の成城学園前駅など3つの駅でマスクと一緒にチラシを配り、情報提供を呼びかけました。
チラシには犯人が宮沢さんの家に残していった「ラグランシャツ」と呼ばれるトレーナーの特徴が記されています。このトレーナーは大きさがLサイズで色が薄い灰色、袖の部分は薄紫色になっていて販売数は全国で130着と少なく、警視庁が改めて情報提供を求めています。
警視庁の高田浩捜査1課長は「自宅で一家4人が殺害されるという極めて残虐な事件で、必ず犯人を検挙する。どんなささいな情報でも寄せてほしい」と話していました。情報の提供先は成城警察署の捜査本部で、電話番号は03−3482−0110です。
-- NHK NEWS WEB