国の特別天然記念物、タンチョウの生息地として知られる北海道東部の鶴居村では、優雅な姿を撮影しようと、夜明け前から多くの写真愛好家が集まり、カメラに収めていました。
鶴居村を流れる雪裡川は、水温が比較的高く冬の間もほとんど凍らないためタンチョウがねぐらとしたり、餌を求めて集まってきたりすることから写真愛好家の間で撮影スポットとして知られています。
川にかかる橋の上では夜明け前から防寒具で身を固めた40人ほどが、数百メートル先のタンチョウに望遠レンズを向けて待ち構えました。
日の出の時刻の午前7時前になると空がうっすらと明るくなり、それに合わせるようにタンチョウの群れが甲高い鳴き声をあげながら飛び立ちました。
集まった人たちは、優雅に羽を広げて飛ぶタンチョウの姿に、歓声をあげながら一斉にカメラのシャッターを切っていました。
札幌市から来た48歳の会社員の男性は「初めて来ましたが、近くで見ることができて感動しました。しかもたくさんいて、大きさにも驚きました」と話していました。2年連続で訪れた東京の27歳の会社員の女性は「タンチョウの姿が忘れられず、また来ました。よい年になりそうです」と話していました。
-- NHK NEWS WEB