中国・上海の株式市場は、2日、ことし最初の取り引きが行われ、代表的な株価指数の終値は、去年の年末より1%余り値上がりしました。
中国・上海の株式市場は2日、ことし最初の取り引きが行われ、民間機関が発表した経済統計が市場の予想を上回ったことなどから、幅広い銘柄に買い注文が出ました。その結果、代表的な株価指数である「総合指数」の終値は、3348.33ポイントと、去年の年末より1.24%値上がりしました。
去年の上海の株式市場は、10月に共産党大会が開かれる前に銀行や保険、それに石油といった大手国有企業を中心に株価が値上がりし、11月には去年の最高値を記録しました。その後は値を下げたものの、結局、去年の「総合指数」は年間でおよそ6.6%上昇しました。
今後の見通しについて市場関係者は、ことしも秋に中国共産党の重要会議が開催される見通しであることを指摘したうえで、「企業業績や個人消費も堅調で、株式市場は安定して推移するのではないか。一方で、当局による金融規制の強化や不動産市場の引き締めなどに加え、北朝鮮の動向など国際情勢も株価を不安定化させるリスクになりうる」と話しています。
-- NHK NEWS WEB