アメリカのトランプ次期大統領は、新政権で予算案の作成や執行を担う閣僚級ポストの行政管理予算局長に、共和党の下院議員、マルバニー氏を起用すると発表し、インフラへの巨額投資や大型減税を掲げるトランプ政権で、財政規律を確保しながら経済政策をどう進めていくかが課題になります。
トランプ次期大統領は17日、新政権で大統領が議会に提出する予算案=予算教書の作成などに携わる閣僚級ポストの行政管理予算局長に、南部サウスカロライナ州選出の共和党の下院議員、ミック・マルバニー氏を起用すると発表しました。
マルバニー氏はこれまで下院議員として財政支出の削減などに取り組んでいて、トランプ氏は声明で、「アメリカは20兆ドル近い債務を抱えているが、マルバニー氏は国家財政を赤字の状況から脱するため強い信念を持っている」と述べました。
一方、マルバニー氏は「アメリカの労働者や企業のための政策の策定に向けて議会と協力していく」と述べました。
アメリカの財政をめぐっては、高齢化などで赤字の拡大が見込まれる中、財政規律を確保しながら、トランプ氏が掲げているインフラへの巨額の投資や大型の減税などの経済政策をどう進めていくかが課題になります。
-- NHK NEWS WEB