実在の企業をかたって金をだまし取ろうとする不審なメールが相次いでいることから、情報セキュリティーの専門機関は、年末年始の休み明けにたまったメールを確認する際は、送信元をよく確認し、不審なメールに添付されているファイルやホームページのアドレスを開かないよう呼びかけています。
IPA=情報処理推進機構によりますと、ここ数年、銀行やカード会社など実在の企業をかたって偽のメールを送りつける「ばらまき型」と呼ばれるサイバー攻撃が相次いでいます。
これらのメールの添付ファイルやホームページのアドレスを開いてしまうと、ウイルスに感染して、パソコンの中の情報を盗まれたりインターネットバンキングを悪用して金を盗まれたりするほか、盗まれた情報が別のサイバー攻撃に悪用されるおそれもあります。
IPAは、年末年始の休み明けに職場にたまったメールを開く際は、送信元をよく確認し、不審に思った場合は添付ファイルやホームページのアドレスを開かないよう呼びかけています。
IPAセキュリティセンターの伊藤博康さんは「添付されているファイルが実際の取引先や先月分の請求書を装った名前になっているなど、手口が巧妙化している。不審に思ったときにはすぐにシステム管理者に相談してほしい」と話しています。
-- NHK NEWS WEB