冬の味覚、ふぐの取扱量日本一の山口県下関市で、ことしのふぐの初競りが行われました。
山口県下関市は、ふぐの取扱量が全国で最も多いことで知られ、市内の南風泊市場では4日午前3時すぎ、鐘の合図とともにことしの初競りが始まりました。
競りは筒状の袋の中で仲買人と競り人が指を握って価格を決める、南風泊市場独特の「袋競り」と呼ばれる方法で行われます。
4日朝は山口県に近い日本海や瀬戸内海などで取れた天然物や養殖物のとらふぐなど14トン余りが入荷し、中には重さが9キロのとらふぐもあり、次々と競り落とされていきました。
ふぐの卸売会社によりますと、この年末年始は穏やかな天候が続いたため、天然物のとらふぐの入荷量が去年より3割ほど増え、価格は最高で1キロ当たり1万3000円と去年より5000円安くなったということです。
下関唐戸魚市場の見原宏社長は「ことしは取扱量が多く、去年より安値でスタートしたので、より多くの人に味わってもらいたい」と話していました。
4日に競り落とされたふぐは、東京や大阪を中心に出荷されるということです。
-- NHK NEWS WEB