人手不足への対応が企業の重要な課題となる中、生命保険大手の明治安田生命は、65歳で定年を迎えた営業担当職員を再雇用する際、給与水準を20%程度引き下げる今の制度を改めて、定年前の給与を維持することで人材の確保を図る方針を固めました。
明治安田生命は保険を販売する営業担当の職員の定年が65歳で、それ以降は1年契約の嘱託職員として再雇用しています。嘱託職員の給与水準は定年前と比べて平均で20%程度下がりますが、関係者によりますと、明治安田生命は再雇用後も定年前の給与水準を維持する形に制度を改める方針を固めました。
これは人手不足への対応が企業の重要な課題となる中、経験を積んだ人材を確保することが狙いで、来年8月から給与を引き上げる方向で労働組合と交渉を進めています。
生命保険業界では営業職員の賃金を引き上げる動きが相次いでいますが、定年後の処遇改善にも踏み込んだ新たな対応として注目されます。
-- NHK NEWS WEB