兵庫県西宮市の今村岳司市長が4日の年頭のあいさつで次の市長選挙に立候補しない意向を表明したあと、確認の取材をしようとした新聞記者に対して「殺すぞ」などと発言していたことが市への取材でわかりました。
西宮市によりますと、今村市長は4日、市の幹部を集めた年頭のあいさつで「市長選挙には立候補しません。今後いかなる政党や選挙にも関わるつもりはない」と述べてことし4月に行われる市長選挙に立候補しない意向を表明しました。
このあと、市長が会場を出ようとしたとき、読売新聞の記者が確認の取材をしようと駆け寄ったところ「殺すぞ」などと発言して取材を拒否したということです。
今村市長は、会社員や西宮市の市議会議員を経て平成26年の市長選挙で初当選しました。その後、おととし12月に「中高生の頃に授業を抜け出してたばこを吸っていた」とブログに掲載するなど言動が物議を醸し、議会から厳しく批判されたことがありました。
市の広報課によりますと、今村市長は「この件について取材を受けるつもりはない」と話しているということです。
一方、読売新聞大阪本社広報宣伝部は「極めて不穏当かつ威圧的な言動によって取材を拒む行為は取材・報道の自由を踏みにじるもので報道機関として到底看過できません。今村市長に対し厳重な抗議を申し入れ文書による謝罪を求めました」というコメントを出しました。
-- NHK NEWS WEB