東京証券取引所では、ことし最初の取り引きを前に4日、恒例の大発会が開かれ、証券業界の関係者らがことし1年の活発な取り引きを願いました。
東京証券取引所で開かれた大発会では、はじめに東証を傘下に持つ日本取引所グループの清田瞭最高経営責任者が「日本企業の稼ぐ力は着実に向上している。今後も環境が大きく変わらないかぎり、マーケットの見通しは明るいと確信している」と述べました。
続いて麻生副総理兼金融担当大臣があいさつし、「有効求人倍率の改善や賃上げの流れなど、経済の好環境は回り始めている。国民の間で『貯蓄から資産形成へ』という流れが広がるよう後押ししていきたい」と述べました。
そして麻生副総理や晴れ着姿の女性が鐘を鳴らしたあと、全員で手締めをして1年の活発な取り引きを願いました。
このあと始まったことし最初の取り引きでは買い注文が先行し、日経平均株価がおよそ2か月ぶりに2万3000円を超えると、参加者から拍手が起こっていました。
東京株式市場は去年、好調な企業業績を受けて、日経平均株価が年末の終値として26年ぶりの高値となりました。市場関係者の間では、株価の上昇傾向はことしも続くという見方が大勢ですが、北朝鮮情勢や中東情勢のほか、アメリカや中国の景気の行方など懸念材料は多く、海外発のリスクに目が離せません。
-- NHK NEWS WEB