アイルランドの路上で、現地で働いていた２４歳の日本人男性が刃物で刺されて死亡した事件で、殺人の疑いで訴追された男が初めて出廷しましたが、事件の解明につながるようなことは述べず、警察は改めて男の国籍などを慎重に調べています。
アイルランド北東部のダンドークの路上で３日午前、現地の事務用品販売会社に勤める佐々木洋介さん（２４）が突然、男に刃物で刺されて死亡しました。
現場周辺では、ほかにも現地の男性２人が襲われてけがをしていて、警察は通りかかった人たちを無差別に襲ったとして１８歳の男を拘束し、佐々木さんを殺害した疑いで訴追しました。
男は４日夜、地元の裁判所に初めて出廷しましたが、地元メディアによりますと、興奮した様子で「私はイスラム教徒ではない」などと叫ぶ場面もあり、事件の解明につながるようなことは述べませんでした。
また警察は当初、男はエジプト出身だと発表していましたが、現在は国籍は不明だとしていて、警察は改めて男の国籍や犯行現場に現れるまでのいきさつなどを慎重に調べています。
-- NHK NEWS WEB
