アメリカのトランプ大統領は、政権の内幕を描いたとする本で大統領としての適性を疑問視されていると指摘されたことをめぐり、ツイッターでみずからを「とても安定している天才だ」と評するとともに、本は「作り話だ」と改めて強く反発しました。
アメリカで５日、トランプ政権の内幕を描いたとする本が発売され、この中でトランプ大統領は側近らから能力や資質、適性を疑問視されているなどと指摘されました。
本の著者もテレビのインタビューで「大統領の周りの１００％の人々が適性を疑問視し、彼らは『トランプ大統領はばかで子どもみたいだと言っている』」と述べました。
これについてトランプ大統領は６日、ツイッターに「主流なフェイクメディアは精神状態だ知能だと騒ぎ立てているが、私の人生においてもっともすばらしい財産は精神の安定と利口さだ」と投稿しました。
そしてみずからについて、ビジネスマンとして成功しテレビのトップスターから大統領にまで上り詰めたと強調し「賢いだけでなくとても安定している天才だ！」と評しました。
さらにトランプ大統領はワシントン郊外のキャンプ・デービッド山荘で記者団の質問に答え、本の著者について「私にインタビューしたと言っているが、そのようなことはなく、彼の想像だ」と述べ「多くの人が彼は詐欺師だと知っている」と非難しました。
そのうえで「私は作り話だと見なしている。これは侮辱だ」と改めて強く反発しました。
本は各地の書店で発売初日から売り切れが続出し、ネット通販大手の「アマゾン」でもベストセラーになるなど、全米で大きな関心を集めています。
-- NHK NEWS WEB
