女性の新成人が着るために購入したり、レンタルしたりした振り袖が着付けをする会場に届かず、横浜市などでは、成人式に晴れ着を着られないトラブルが相次いでいます。利用者や横浜市教育委員会などによりますと「会場に業者が来ず、連絡もとれない」ということです。
横浜市港北区にあるホテルには、8日朝早くから、成人式の晴れ着の着付けのために多くの家族連れが訪れましたが、この中で、横浜市中区の会社から振り袖を購入したり、レンタルしたりした人たちの中には振り袖がホテルに届いておらず、晴れ着が着られない人が相次いでいました。
ホテルのロビーでは、困惑した様子の新成人やその家族がホテルの係員に状況を聞いていました。成人式を主催する横浜市教育委員会には「会社と連絡がとれない」という情報が入っているということです。
振り袖が届いていない横浜市の女性は「着物が来ていないので何もできません。一生に一度で楽しみにしていたのに最悪です」と話していました。また、振り袖が届いていない別の新成人の母親は「業者から連絡がなく着物を預けているので着付けができません。成人式は出られないのでもう帰るしかありません」と話していました。
NHKは8日午前、この会社に電話で取材を試みましたが、営業終了を知らせる自動音声が流れ、連絡はとれませんでした。
-- NHK NEWS WEB