大手カード会社「三菱UFJニコス」は、システム関連の機器の故障でコンビニエンスストアでの公共料金などの収納代行サービスで最大で57万件に上る入金データの通知の遅れなどトラブルが発生していることを明らかにしました。
「三菱UFJニコス」によりますと、先月26日にシステム関連機器が故障し、決済業務などにトラブルが生じているということです。
具体的には、コンビニエンスストアで三菱UFJニコスの収納代行サービスを利用した際に、税金や公共料金、商品の購入代金などを支払ったにもかかわらず、自治体や商品を販売した会社への入金データの通知などが遅れるケースが最大で57万件に上るとしています。このため入金が確認できないとして支払いを督促されるトラブルも起きているということです。
また、三菱UFJニコスの加盟店で、ほかの会社が発行するクレジットカードやデビットカードを利用して商品を購入した場合に代金が二重に引き落とされているケースが252件発生しているとしています。
さらに、NICOSカードを使ったインターネットでのキャッシングサービスが利用できなかったりするトラブルも起きているということです。
会社によりますと、顧客情報が外部に流出するおそれはないとしていますが、通常どおりの運用に戻るのは今月下旬になるとしています。
三菱UFJニコスでは「関係者の皆様に多大なるご不便とご迷惑をおかけすることになり誠に申し訳ない」としていて、9日から特設の窓口を設けて問い合わせなどに応じています。問い合わせ先は0120−567−308で午前9時から午後8時まで受け付けます。
-- NHK NEWS WEB