島根県出雲市にある葬祭場で今月、2人の遺体が取り違えられてそれぞれ別の遺族に引き渡されていたことがわかりました。このうち1人の遺体は、取り違えに気付かぬまま火葬されてしまい、葬祭場の運営会社は遺族に陳謝しました。
遺体の取り違えがあったのは、出雲市にある葬祭場「さがみ典礼 出雲葬斎センター」です。
運営する「アルファクラブ武蔵野」の出雲支社によりますと今月7日、葬祭場で遺体をひつぎに納める際に2人の遺体を取り違えて、それぞれ別の遺族に引き渡してしまったということです。
この翌日、片方の遺族が通夜の直前に遺体と対面して取り違えに気付きましたが、もう一方の遺体は取り違えられたまま火葬されてしまったということです。
原因は、遺体を霊安室から移す際、名札をつけていなかったうえに名札のチェックも行われなかったためで葬祭場は、遺骨や遺体を本来の遺族に引き渡すとともに謝罪したということです。
取り違えについて運営会社の「アルファクラブ武蔵野」の出雲支社は、「心からおわび申し上げます。今回の事態を真摯(しんし)に受け止め、再発防止に努めます」としています。
この会社では4年前にも埼玉県所沢市の葬祭場で2人の遺体を別の遺族に引き渡す取り違えを起こしています。
-- NHK NEWS WEB