世界最大の家電ショーがアメリカのラスベガスで始まり、開発競争が激しさを増している自動運転のコンセプトカーや最新のロボットなどの展示が注目されています。
アメリカのラスベガスでは9日、国内外のおよそ4000社が出展する世界最大規模の家電ショー「CES」が始まりました。
最初の基調講演に立ったアメリカの大手自動車メーカー、フォードのハケットCEOは「ともに都市の交通手段を新しくしたい」と述べて、CESの主役がかつての家電メーカーから車のIT化を背景に、自動車メーカーに移ってきていることを印象づけました。
日本のメーカーではホンダが、にっこり笑ったりほおを赤らめたりするなど、より人間らしい表情でコミュニケーションをとる、高さおよそ1メートル10センチのヒト型のロボットのほか、人が乗って商品を販売するだけでなく、バーカウンターとしても使える移動型のロボットを発表しました。
移動型のロボットの開発を担当した本田技術研究所の鶴見真伸さんは、「ロボットの技術はこれまでなかなか身近ではなかったが、今後はもっと自由に使ってもらえるようにしたい」と話していました。
また、トヨタ自動車は、センサーの精度を高めることで周囲200メートルにある人や障害物などを検知できる自動運転のコンセプトカーを披露したほか、中国のベンチャー企業は、ハンドルと車を操作するためのタッチパネルが一体となった自動運転のコンセプトカーを発表しました。
-- NHK NEWS WEB