成人の日に横浜市の会社から購入した振り袖などが着付け会場に届かず、晴れ着を着られない新成人が相次いだ問題で、この会社に着物などを納入していた京都市内の卸売会社3社に対して合わせて4000万円以上の代金が支払われないままになっていたことが新たにわかりました。民間の信用調査会社などによりますと、「はれのひ」は、営業赤字が続くなどして資金繰りが厳しくなっていたと見られています。
横浜市中区に本社がある晴れ着の販売などを行う会社「はれのひ」が突如店を閉め、成人の日の8日新成人が事前に購入したりレンタルしたりした振り袖が着付け会場に届かず、晴れ着を着られない新成人が相次ぎました。
この問題で、「はれのひ」に着物などを納入していた業者のうち少なくとも京都市内の3社に代金が支払われないままになっていたことがNHKの取材で新たにわかりました。
代金は1社当たり数百万円からおよそ3000万円で、合わせて4000万円以上に上るということです。
このうち京都市中京区の呉服の卸売会社は3年ほど前から「はれのひ」に着物を卸していましたが、支払いが滞ったということです。このため去年6月から納品を中断し、およそ3000万円の支払いを求めてきましたが支払われないままだということです。
それでも成人式の前日と当日は、「はれのひ」の店舗を手伝うため社員を派遣する予定でしたが、直前に「来なくてよい」という趣旨のメールが送られてきて、その後連絡が取れなくなったということです。
卸売会社の担当者は、「いつかは支払ってもらえると信じて関係を保ってきたが、こうした事態になり戸惑っている。こちらとしては連絡を取り続けるしかない」と話しています。
民間の信用調査会社や取引先の関係者によりますと、「はれのひ」は、営業赤字が続くなどして資金繰りが厳しくなっていたと見られています。
-- NHK NEWS WEB