ネット上で品物を売買できるアプリのうち「メルカリ」だけでなく、楽天の子会社が運営する「フリル」でも、今月にかけて大量の振り袖が出品されていたことが新たにわかりました。成人の日に突然営業を休止した着物の販売などを手がける「はれのひ」との関係は、わかっていませんが、両社は詳しい状況を調べています。
大量の振り袖が出品されていたのが新たに判明したのは、ネット上でフリーマーケットのように品物を売買できるアプリ「フリル」です。
NHKが、「フリル」を運営する楽天の子会社に取材したところ2か月ほど前から振り袖や着物用のかばんなど30点余りが出品されていたということです。
同様のアプリ、「メルカリ」でも同じ2か月ほど前から振り袖や帯、それに草履など70を超える商品が出品されていました。いずれも一部は、実際に売買されていたということです。
インターネット上では、「フリル」と「メルカリ」への出品に共通点があるとの指摘が相次いでいます。商品を紹介するページは、いずれも削除されていますが、NHKが保存していた「メルカリ」のページと「フリル」をコピーしたと見られるページを比較すると「出品者名」は同じです。「プロフィール」欄の自己紹介の文章や取引に関する注意事項などもほとんど一緒です。また出品された振り袖などの商品は、色やデザイン、価格が一致するものも多く出品時期も重なっています。
「フリル」の運営会社も「メルカリ」の出品とよく似ていることを、NHKの取材に対して認めています。
この2つのアプリに出品された商品が、成人の日に突然営業を休止した着物の販売などを手がける「はれのひ」と関係があるかどうかはわかっていません。ただ両社とも、法人の出品を禁じた規約に違反している疑いがあるとして詳しい状況を調べています。
このうち「フリル」の運営会社では、この出品者に対してメールで問い合わせていますが、午後4時の時点では、返信は無いということで、「出品者と『はれのひ』との関係は不明だが、現在、本人の身元確認や商品の入手先の確認などを行っている」と話しています。
-- NHK NEWS WEB