成人の日、横浜市の会社から購入した振り袖などが着付け会場に届かなかった問題を受けて、晴れ着を着られなかった新成人を対象に、振り袖のレンタルや写真撮影を無料で行うなどの支援の輪が広がっています。
このうち全国で振り袖やはかまのレンタルや販売を行っている会社、「キモノハーツ」は、被害に遭った人を対象に、振り袖のレンタルと着付けを無料で行うとしています。通常は、20万円余りかかりますが、「はれのひ」との契約書を持参すれば無料にするということです。晴れ着を着て友達と会いたい、写真を撮りたい、家族に見せたいなどと希望する人は、全国に9つある店舗に電話で問い合わせてほしいとツイッターなどで呼びかけています。
キモノハーツの藤林博行社長は、「本当に悲しいニュースで、同業者としてあってはならないことだと感じています。被害を受けた人のために、少しでもできることがあれば支援していきたい」と話しています。
また、東京・練馬区の写真家、神崎まことさんは、晴れ着の写真を無料で撮影すると呼びかけています。ブログには「私には、写真を撮ることくらいしかできませんが、もしこのあと振り袖を着る機会を取り戻していただけたなら、無償で撮影させてください」と投稿しています。
神崎さんは「つらい気持ちが少しでも薄れるよう、協力していきたい」と話しています。
このほかにもツイッターでは、一般の人と見られる女性が振り袖の画像を掲載し、「はれのひの件めちゃくちゃ許せない!1着しかないけど振り袖を貸すことができるので、被害に遭われた方、無料でお貸しします」と呼びかけるなど、新成人を励ます書き込みが見られます。
-- NHK NEWS WEB