水銀を入れた加熱式たばこを会社の元同僚の男性に吸わせて殺害しようとしたとして、大津市の男が逮捕された事件で、たばこの残りや吸い殻に、針で開けたような小さな穴があったことが捜査関係者への取材でわかりました。警察はこの穴から水銀を入れたと見て調べています。
大津市の設備業、宮脇貴史容疑者(36)は去年6月、以前経営していた会社の同僚で滋賀県栗東市の37歳の男性に水銀を入れた加熱式たばこを渡し吸わせて殺害しようとしたとして、10日に殺人未遂の疑いで逮捕されました。警察によりますと、容疑を認めているということです。
男性は頭痛やろれつが回らなくなるなど中毒の症状が出て病院に搬送され、今も体調がすぐれない状態が続いています。
警察がこれまでに、たばこの残りや吸い殻を詳しく調べたところ、針で開けたような小さな穴のあったことが捜査関係者への取材でわかりました。
宮脇容疑者は逮捕前の任意の事情聴取に対し、水銀を入れた方法について「針やスプレーを使った」などと話していたということです。警察は針を使って開けた穴から水銀を入れたと見てさらに詳しく調べています。
-- NHK NEWS WEB