4年前北京に向かう途中で消息を絶ったマレーシア航空の旅客機について、マレーシア政府は、捜索を申し出たアメリカの企業との間で条件面で合意し、今月中旬から機体の捜索が、再開されることになりました。
マレーシア航空370便は、4年前乗客乗員239人を乗せて南シナ海の上空で消息を絶ち、その後インド洋に墜落したと見られ、去年1月、捜索は打ち切られました。
マレーシア政府は、捜索を申し出たアメリカの海洋探査を行う企業との間で条件面で合意し、10日首都のクアラルンプールで、双方の関係者が出席して調印式が行われました。
これまでのオーストラリア政府の調査で、旅客機は、インド洋の南の海域、およそ2万5000平方キロメートルの範囲に沈んでいる可能性が高いと見られています。
捜索は、この海域を中心に今月中旬から90日間の日程で行われ、飛行データやコックピットの音声を記録したレコーダー、そして機体の残骸を捜索するということです。
費用は、捜索範囲に応じて日本円にしておよそ22億円から78億円と見込まれていますが、機体やレコーダーが見つからない場合、マレーシア政府は、費用を支払わないことで捜索を行う企業と合意したということです。
マレーシアのリャオ運輸相は、「およそ4年にわたってわれわれが求めてきた答えを見つけ、この不幸な出来事に、何らかの整理をつけたい」と話しています。
-- NHK NEWS WEB