11日午前、大阪・八尾市の将棋の駒の製造会社が運営する展示施設に男が押し入り、展示されていた駒、およそ40セットを奪って逃げました。中には、1セット500万円以上で販売される高級なものもあり、被害額は5000万円ほどに上るということで、警察が強盗事件として捜査しています。
11日午前10時すぎ、大阪・八尾市北本町にある将棋の駒の製造会社が運営する展示施設「将棋駒博物館」に男が押し入り、従業員の女性にドライバーのようなものを突きつけて「静かにしろ」と脅しました。
警察によりますと、男は女性を後ろ手に縛ったあと、ケースのガラスを割って展示してあった将棋の駒およそ40セットを奪って逃げたということです。
展示施設は11日は休館日でしたが、所用のため出勤した女性従業員が建物に入ろうとしたところ、男が押し入ってきたということです。
警察などによりますと、奪われた駒の中には、ツゲの木を使った1セット500万円以上で販売されるものもあり、被害額は合わせて5000万円ほどに上るということです。
また、逃げた男は年齢が40代くらい、黒っぽい上下と帽子を身に着け、白のマスクをしていたということです。
警察は強盗事件として被害の確認を進めるとともに、周辺の防犯カメラの映像を分析するなどして逃げた男の行方を捜査しています。
-- NHK NEWS WEB