チケットの転売を仲介するサイト「チケットキャンプ」に出品する目的を隠して、転売が禁止されている歌手の安室奈美恵さんのコンサートチケットを不正に購入したとして、サイトを運営する会社の前の社長と大阪の業者の男らが詐欺の疑いで書類送検されました。
書類送検されたのはIT大手「ミクシィ」の子会社でチケットの転売仲介サイト「チケットキャンプ」を運営する「フンザ」の笹森良前社長(38)と、大阪・中央区のチケット転売業者の男ら合わせて4人です。
京都府警察本部によりますと、4人は去年9月に沖縄で行われた安室奈美恵さんのコンサートチケット2枚について、転売が禁止されていると知りながら「チケットキャンプ」に出品する目的で不正に購入したとして詐欺の疑いが持たれています。
出品された2枚のチケットは定価の合計が1万9600円ですが、「チケットキャンプ」では3万4000円で転売されていたということです。
調べに対し4人はいずれも容疑を認め、笹森前社長は「チケットが不正に購入されたことを知ったうえで出品を依頼した」などと供述しているということです。
「チケットキャンプ」をめぐっては、大量に買い占められたチケットが高値で転売されるケースが相次ぎ、社会的な非難が高まっていたことなどを受け、先月、笹森前社長が引責辞任し、ことしの5月末でサービスを終了すると発表しています。
-- NHK NEWS WEB