韓国のムン・ジェイン(文在寅)大統領が年頭の記者会見で、南北閣僚級会談をきっかけに北朝鮮との対話を加速させていく姿勢を示したことについて、韓国メディアは、保守系と革新系で評価が分かれています。イ・ナギョン(李洛淵)首相は、北朝鮮が選手団など400人から500人をピョンチャンオリンピックに派遣するという見通しを示しました。
韓国のムン・ジェイン大統領は、10日の年頭記者会見で、9日開かれた南北閣僚級会談をきっかけに、国際社会と緊密に協力しながら北朝鮮との対話を加速させていく姿勢を示しました。
これについて、韓国の新聞各紙は、11日の朝刊で大きく伝えており、このうち、革新系の「ハンギョレ新聞」は社説で「南北の軍当局者会談などを経て『非核化』の議論につなげるのが通常の手順だ。南北はもっと頻繁に会って共通の理解を広げるべきだ」と主張しています。
これに対して、保守系の「朝鮮日報」は「アメリカ主導の制裁が効いてきている兆しがあり、北は、南北関係の改善を掲げて圧力を弱めようとしている」として、ムン政権に対し、慎重に対話を進めるよう求めるなど、評価が分かれています。
一方、韓国のイ・ナギョン首相は、10日、ピョンチャンオリンピックを支援する韓国企業の集まりであいさつし、北朝鮮が、選手団や応援団など400人から500人を大会に派遣するという見通しを示しました。
-- NHK NEWS WEB