去年7月、静岡県吉田町の住宅でエアコンが焼けた火事は、内部の部品に水がたまって配線が腐食したのが原因である可能性が高いことが消防などの調査でわかりました。エアコンを製造した三菱重工業は、部品やエアコンに問題はなく設置の際の部品の取り付け方に問題があったとしています。
去年7月、静岡県吉田町の住宅で、居間で使用していたエアコンから白い煙が上がっているのを住人が見つけ、消防に通報しました。
住人が火を消し止め、けが人はいませんでしたが、このエアコンは大手メーカーの三菱重工業が製造したもので、静岡市消防局とメーカーのその後の調査で、エアコン内部にある配線をまとめる部品に水がたまり、配線の腐食が進んで出火した可能性が高いことがわかったということです。
三菱重工業によりますと、同じ部品を使った製品は平成12年から19年にかけておよそ92万台製造され、同様の火災は先月までに、吉田町を含め全国で8件報告されているということです。
三菱重工業は、部品やエアコン自体に問題はなく設置の際の部品の取り付け方に問題があったとして、対象となっている製品をホームページに掲載するとともに、窓口を設けて、問い合わせがあれば担当者が訪問して設置状況の確認を行うことにしています。
-- NHK NEWS WEB