アメリカで新工場の建設を計画しているトヨタ自動車とマツダは10日、南部アラバマ州に建設することを決めたと発表し、雇用や投資を通じてアメリカ経済に貢献する姿勢をアピールしました。
去年夏に資本提携したトヨタとマツダは、アメリカでの生産を増やすため共同で新工場を建設する計画を明らかにしていて、20余りの州の中から候補地を絞り込んできました。その結果、自動車産業が集積し企業の誘致に積極的な南部アラバマ州に自動車の組み立て工場を建設することを決めたと発表しました。
10日、現地で開かれた式典で、アラバマ州の知事と両社の社長がそろって会見し、トヨタの豊田章男社長は「地域と一緒に新しいサクセスストーリーを作りたい」と述べ、地元経済への貢献をアピールしました。またマツダの小飼雅道社長は「地元とアメリカ経済に貢献できてうれしく思う。両社の技術力を合わせて品質の高い車を届けたい」と述べました。
アラバマ州は、トヨタのエンジン工場のほか、メルセデス・ベンツやホンダなども工場を構えていて、全米で5番目に自動車の生産台数が多い州です。新工場の投資額はおよそ16億ドル(日本円でおよそ1800億円)で、2021年の稼働を目指します。
日本の自動車メーカーにとって、アメリカ市場は収益の多くを頼る重要な市場で、トランプ大統領がアメリカ経済への貢献を求める中、日本企業の投資が活発になっています。
-- NHK NEWS WEB