成人の日に横浜市の会社と契約した振り袖が届かず晴れ着を着られない新成人が相次いだ問題で、去年の夏以降、この会社の従業員から賃金の未払いを訴える相談などが労働基準監督署に寄せられ、監督署が改善を求め是正勧告を行っていたことがわかりました。
横浜市中区に本社がある晴れ着の販売などを行う会社「はれのひ」が突如、休業し、成人の日の今月8日、新成人が事前に購入したりレンタルしたりした振り袖が、着付け会場に届かず、晴れ着を着られない新成人が相次ぎました。
関係者によりますと、去年8月、労働基準監督署に「はれのひ」の従業員への賃金の未払いが起きているという情報が匿名で寄せられ、11月には従業員から「賃金が数か月、支払われていない」と相談があったことがわかりました。
監督署は会社側に事実関係を確認し、改善するよう複数回にわたって是正勧告を行ってきたということです。
一方で、この会社は賃金未払いの指導を受けている間も求人を続けていて、八王子市の店舗では去年11月から、横浜市の店舗では去年12月から、ハローワークを通じてそれぞれ正社員を3人ずつ募集していました。しかしハローワークは、会社と連絡が取れないことから募集を止めたということです。
ハローワークなどでは、この会社の従業員から社長らと連絡が取れないなど雇用に関する相談があれば、対応することにしています。
-- NHK NEWS WEB