成人の日に横浜市の会社と契約した振り袖が届かず晴れ着を着られない新成人が相次いだ問題で、労働基準監督署は、この会社で去年6月分の賃金から未払いが起きていることを確認し、先月まで5か月連続で是正勧告を行っていたことがわかりました。
横浜市中区に本社がある晴れ着の販売などを行う会社「はれのひ」が突如、休業し、成人の日の今月8日、新成人が事前に購入したりレンタルしたりした振り袖が着付け会場に届かず、晴れ着を着られない新成人が相次ぎました。
関係者によりますと、去年8月、労働基準監督署に「はれのひ」の従業員への賃金の未払いが起きているという情報が寄せられ、6月分と7月分の未払いが確認されたことから、監督署が是正勧告を行いました。
しかし、その後も毎月未払いが発生し、先月まで5か月連続で是正勧告を行ったということです。
直近では、12月26日に、従業員30人の11月分の賃金、合わせておよそ460万円の未払いについて指導したということです。
また、それ以前の6月分と7月分の賃金は、その後、支払いが確認されましたが、8月分以降は全額の支払いが終わっておらず、未払い額はさらに膨らむと見られます。
一方、消費生活センターには振り袖が届かなかった新成人などからの相談が続いていて、きのうまでに相談を寄せた人たちがこの会社と契約した金額は合わせて2億2500万円近くにのぼっています。
-- NHK NEWS WEB