金属大手、「三菱マテリアル」グループの検査データ改ざん問題で、工業製品の安全性を示すJIS=日本工業規格の認証機関は、静岡県にある子会社の工場で製造されているアルミ製品の認証を取り消しました。三菱マテリアルグループの不正問題で、JISの認証が取り消されるのはこれが初めてです。
発表によりますと、JISの認証機関は三菱マテリアルの子会社で、「三菱アルミニウム」の静岡県裾野市にある工場で製造したアルミ製品の認証を、12日付けで取り消しました。
認証機関は、理由について、製品の抜き取り検査がずさんだったことや、金属の強度をはかる検査で、一部を測らないまま数値を記載するなど、「品質管理に重大な欠陥がある」としています。
三菱マテリアルグループの検査データ改ざん問題でJISの認証が取り消されるのはこれが初めてです。
これについて三菱アルミニウムは、「認証機関の判断を真摯(しんし)に受け止め、指導をあおぎながら、再発防止策の策定と実行を着実に進めて、認証の再取得を目指したい」とコメントしています。
-- NHK NEWS WEB