子どもの貧困が問題となる中、大手企業を中心にひとり親の世帯を経済的に支援する動きが広がっています。
「りそなホールディングス」が出資する「りそな未来財団」は、中学2年生以下の子どもがいるひとり親の世帯に就労のアドバイスをしたり、資格取得の費用を最大で40万円助成したりする事業を今月から始めます。
ことしは東京と埼玉に住むシングルマザー12人への助成が決まり、来年以降は対象となる人数を増やす計画です。
子どもの貧困が問題となる中、特に母子家庭は経済的に困窮している世帯もあるため、母親の雇用に結びつく支援が課題となっています。
財団の有明三樹子理事は「子どもの貧困の解消には、ひとり親の世帯が安定して働ける環境を整えることが欠かせない。生活を維持するためのアドバイスもしたい」と話しています。
ひとり親の世帯には、化粧品メーカーの「日本ロレアル」がおととしから、NPOと共同で母親の就労支援を行っているほか、コンビニ大手の「ローソン」も去年から中学3年生や高校生に月3万円を給付する奨学金制度を設けるなど、企業の間で支援の動きが広がっています。
-- NHK NEWS WEB