厳しい経営が続く千葉県の銚子電鉄を支援するため、老朽化した駅舎の修理費用をインターネットを通じて集めた地元の高校生が、修理作業を手伝いました。
銚子市を走る銚子電鉄の仲ノ町駅の駅舎は、およそ100年前に建設され、老朽化で天井や壁の傷みが進んでいますが、経営状況が厳しく、修理できないままでした。
このため、鉄道会社を支援する活動を続けている地元の銚子商業高校の生徒たちが、駅舎の修理費用に充ててもらおうと、インターネットを通じておよそ200万円の寄付を集めました。
駅舎の修理は寄付を活用して先月から始まり、19日は生徒12人が外壁や待合室などの塗装作業を手伝いました。
生徒たちは新たに張り替えられた壁や柱に、駅のイメージが変わらないよう、木の木目が強調されレトロ感の出るような塗料を丁寧に塗っていきました。
作業に参加した生徒は「思っていたよりも汚れや傷みが激しく、作業が大変ですが、利用する人に喜んでもらえるように頑張りたいです」と話していました。
駅舎の修理はまもなく終わる予定で、来年1月中旬には駅名が書かれた新しい看板を設置するセレモニーを行うことにしています。
-- NHK NEWS WEB