17年後の2035年に世界で販売される新車のおよそ4台に1台が完全自動運転の車になるとする試算を民間のコンサルティング会社がまとめました。
大手コンサルティング会社「ボストンコンサルティング」の試算によりますと、ドライバーの運転を必要としない完全自動運転の車は今後10年のうちに一般道を走るようになり、17年後の2035年には世界で販売される新車の23%、およそ4台に1台を占めるとしています。
また、運転手がいない自動走行のタクシーのほか、「カーシェア」や「ライドシェア」など、車を個人で所有せずに利用するサービスが一段と普及し、乗用車が移動する距離に占める割合が18%に上るということです。
さらに、乗用車のうち電気自動車の占める割合が現在の1%から30%に増加し、ガソリン車やディーゼル車の割合が大きく減ると予測しています。
コンサルティング会社は、「自動車メーカーにとっては車を販売するという従来の事業が縮小し、新しい領域への投資が必要になる一方、新規参入の事業者のチャンスが増えそうだ」と分析しています。
-- NHK NEWS WEB