出版社の「幻冬舎」は、ウェブサイトに不正なアクセスがあり、最大で9万3000人余りの名前やメールアドレスなどが外部に流出したおそれがあると発表しました。
発表によりますと、不正なアクセスがあったのは、幻冬舎が運営し電子書籍の購入などができるウェブサイト「幻冬舎plus」です。
先月27日に利用者から不審なメールが届いたという連絡があったため調べたところ、不正なアクセスが確認されたということです。
この不正アクセスで、サイトが開設された平成25年の11月から去年8月までに会員登録した最大で9万3014人の名前やメールアドレスなどの情報が流出したおそれがあるとしています。
会社は、去年8月18日に、サイトに不正アクセスに対するぜい弱な部分を見つけてシステムを修正したため、これ以降に会員登録した人の情報は流出していないとしています。一方、書籍の購入の際に入力するクレジットカードや住所などの情報は別の場所に保存されていたため流出していないということです。
また、流出した情報が悪用されたという連絡は今のところないということで、幻冬舎は「多大なご迷惑とご心配をおかけして深くおわび申し上げます。改めてセキュリティの強化と安全性の確保に努めます」と話しています。
-- NHK NEWS WEB