ネット上で品物を売り買いするアプリの「メルカリ」を運営する会社の小泉文明社長は15日、NHKの取材に対し不正な出品の自動検知を強化するため、今後、AI=人工知能を本格的に活用していく考えを明らかにしました。
フリマアプリの「メルカリ」をめぐっては大量に出品されていた振り袖などについて、成人の日に振り袖が届かなかった問題との関連性がネットで指摘されましたが、運営会社はこれまでのところそうした事実は見つかっていないとしています。
これについて小泉社長は、15日、NHKの取材に対し「はれのひの問題と関連する可能性は極めて低いと考えているが、警察と連携しながら調査は続けていく。メルカリはサービスの拡大と合わせて安全な場所として強化しないといけない」と述べました。
そのうえで小泉社長は、「不正のかなりの部分を、AIによる監視で解決できるようにするために、ことしはさらにエンジニアの人員を増やしていきたい」と述べ、不正出品の自動検知を強化するため試験的に進めてきたAIの活用を今後、本格化していく考えを明らかにしました。
会社ではこのほか、不正の監視に当たるカスタマーサポートの人員を250人から倍に増やすなどして、不正な出品のチェックを徹底していきたいとしています。
-- NHK NEWS WEB