大手菓子メーカーの「明治」は、およそ270億円を投じて埼玉と大阪にあるチョコレート工場の生産能力を増強させることを決めました。健康志向の高まりを背景とした国内のチョコレート市場の拡大を受けたもので、大手メーカーによる生産増強の動きが相次いでいます。
大手菓子メーカーの「明治」は、埼玉県にある坂戸工場と大阪府にある大阪工場でおよそ270億円を投じてチョコレート商品の生産ラインを増設すると発表しました。
今回の設備投資によって坂戸工場はおよそ60%、大阪工場はおよそ20%、それぞれ生産能力を増強することができるとしています。
国内のチョコレート市場は健康志向の高まりを背景に原料のカカオの含有率が高い商品や乳酸菌などを含む商品の需要が伸び、おととしの市場規模が5260億円と、5年間で2割近く拡大しています。
「明治」はチョコレート商品の販売シェアが国内トップで、生産能力の増強により高カカオの商品などを増産し需要の伸びに対応したいとしています。
このほか、「ロッテホールディングス」がおよそ320億円を投じて、さいたま市に新たなチョコレート工場を建設し来年6月の稼働開始を目指していて、生産増強の動きが相次いでいます。
-- NHK NEWS WEB