熊本県が人気キャラクター、くまモンの海外展開の強化のため、関連商品の海外での販売を熊本県外の企業にも認める方針を決めたことを受けて、県内の企業向けに説明会が開かれましたが、出席した企業からは海外向けの販路の縮小につながるとして不満の声が相次ぎました。
熊本県はくまモンの海外展開の強化のため、これまで熊本県内に製造・販売の拠点がある企業にしか認めていなかった海外でのくまモンのイラストの利用を、ことし10月から海外や県外企業にも認める方針を決めました。
これを受けて、熊本県庁で15日に開かれた熊本県内の企業向けの説明会にはくまモンの関連商品を製造し、海外に輸出してきた企業48社が参加しました。
この中で熊本県の担当者は、くまモンのイラストを新たに使う企業には商品の小売価格の5%程度の利用料を求める一方で、熊本県内の企業にはこの利用料を低く設定するほか、すでに利用の許諾を受けた商品は利用料の支払いを最長で3年間猶予する方針を説明しました。
これに対して企業側は海外向けの販路の縮小につながるとして「ようやくビジネスとして利益が出てきたのにショックが大きい」などと不満の声が相次ぎました。
県は利用料を不正使用の対策やくまモンのアニメ制作に充てる方針で、「理解をお願いしたい」としています。
-- NHK NEWS WEB