ビールや発泡酒など「ビール系飲料」の去年の出荷量は、いきすぎた安売りに歯止めをかける法律の施行によって小売価格が上昇した影響などで、前の年を2.6%下回って13年連続で過去最低を更新しました。
大手ビールメーカー5社のまとめによりますと、ビールと発泡酒、それに第3のビールを合わせた「ビール系飲料」の去年1年間の出荷量は511万キロリットル余りでした。これは、前の年を2.6%下回って13年連続で過去最低を更新しました。
また種類別でもすべて減少していて、「ビール」が2.9%、「発泡酒」が4%、「第3のビール」が1.5%、それぞれ前の年を下回りました。
これは若い世代を中心にビール離れが続いていることに加えて、去年、いきすぎた安売りに歯止めをかけるための改正酒税法などが施行され、小売価格が上昇したことが主な要因です。
ビール系飲料をめぐっては、メーカー各社が物流コストの上昇などを理由にことしの3月から4月にかけて瓶ビールなどの値上げを予定していて、販売環境は一段と厳しくなる見通しです。
このため、各社は新たな味や香りの新商品を発売するなど、付加価値が高い商品の投入で、新たな需要の掘り起こしを図ることにしています。
-- NHK NEWS WEB