経営破綻した旅行会社「てるみくらぶ」の社長らが銀行からおよそ4億円の融資金をだまし取ったとして起訴された事件で、社長らが別の銀行からもおよそ1億5000万円の融資金をだまし取っていた疑いがあることが警視庁への取材でわかりました。警視庁は、社長らを17日にも詐欺の疑いで再逮捕する方針です。
経営破綻した東京・渋谷区の旅行会社「てるみくらぶ」の社長、山田千賀子被告(67)と元社員で当時の経理責任者だった笹井利幸被告(36)は、おととし6月から12月までの間に偽造した請求書などを銀行に提出し、3億9400万円の融資金をだまし取ったとして、詐欺などの罪で起訴されています。
警視庁によりますと、山田社長は、経営状況がよいように見せかけるうその書類の作成を笹井被告に指示し、銀行に提出させていたということですが、その後の調べで、2人が去年1月から2月にかけて、同様の手口で別の銀行からもおよそ1億5000万円の融資金をだまし取っていた疑いがあることが警視庁への取材でわかりました。警視庁は、2人を17日にも詐欺の疑いで再逮捕する方針です。
一方、山田社長の自宅からは現金およそ700万円が押収されていたことが捜査関係者への取材でわかり、警視庁は没収されないように隠していた疑いがあるとして、破産法違反の疑いでも捜査を進めることにしています。
-- NHK NEWS WEB