経営破綻した旅行会社、「てるみくらぶ」の社長らが銀行からおよそ4億円の融資金をだまし取ったとして起訴された事件で、社長らが別の銀行からもおよそ1億5000万円の融資金をだまし取っていたとして詐欺の疑いで警視庁に再逮捕されました。
再逮捕されたのは、経営破綻した東京・渋谷区の旅行会社、「てるみくらぶ」の社長、山田千賀子容疑者(67)と元社員で当時の経理責任者だった笹井利幸容疑者(36)の2人です。
警視庁の調べによりますと、2人は去年1月から2月にかけて、航空機のチャーター資金が必要だとうそを言って、偽造した書類などを提出し、銀行からおよそ1億5000万円の融資金をだまし取ったとして、詐欺の疑いが持たれています。
警視庁によりますと、融資金はホテルの支払いに使うなど会社の運転資金に充てていて、その後、一切返済されていないということです。
調べに対し、2人はいずれも容疑を認め、山田社長は「自分が指示を出した」などと供述しているということです。
2人は別の銀行からも同様の手口で3億9400万円の融資金をだまし取ったとして、詐欺などの罪で起訴されていました。
一方、捜査関係者によりますと、山田社長の自宅からは現金およそ700万円が押収されたということで、警視庁は没収されないように隠していたと見て、破産法違反の疑いでも捜査を進めることにしています。
-- NHK NEWS WEB