インターネット上の仮想通貨「ビットコイン」は、各国で規制が強化されることへの懸念から価格が急落し、国内の大手取引所では17日、一時、1ビットコイン当たりおよそ100万円と、この1か月で一気に半分程度にまで値下がりしました。
仮想通貨の大手取引所、「ビットフライヤー」によりますと、17日は、ビットコインの売り注文が膨らんで、1ビットコイン当たりの価格は午前7時半ごろ、16日の夕方時点と比べて、およそ60万円安い102万円台まで急落しました。その後は買い注文も出て、一進一退の値動きになっています。
価格が急落した背景には、韓国の政府関係者が仮想通貨の取り引きを禁止する可能性に言及するなど、今後、各国で規制が強化されることへの懸念が高まっていることがあり、ほかの仮想通貨である「イーサリアム」や「ビットコインキャッシュ」も大きく値下がりしています。
ビットコインは去年、急激に値上がりし、先月中旬には220万円を超えて最高値をつけていましたが、この1か月で、一気に半分程度にまで値下がりしたことになります。
専門家は「投機的な資金で異常に値上がりしていた分、規制強化に向けた動きに敏感に反応した形だ。仮想通貨は、企業の価値に裏付けられる株式と違ってまだ適正と言える価格がなく、下がる時はどこまでも下がりかねないという側面があらわれた」と指摘しています。
-- NHK NEWS WEB