新入社員だった女性が過労のため自殺した大手広告会社の電通が、複数の社員に対して違法な長時間労働をさせていた疑いが強まったとして、厚生労働省は労働基準法違反の疑いで電通の捜索に入り、強制捜査に乗り出しました。
東京・港区にある電通の本社には、午前9時20分すぎ、東京労働局の過重労働撲滅特別対策班などの労働基準監督官が捜索に入りました。また、大阪の関西支社や名古屋の中部支社にも捜索が入りました。
厚生労働省によりますと、電通は本社などの複数の社員に対し、労働組合と取り決めた協定の上限を超えた違法な長時間の残業をさせていたとして労働基準法違反の疑いが持たれています。厚生労働省は、電通の新入社員だった高橋まつりさん(当時24)が去年12月、過労のため自殺し、労災が認められたことを受けて先月から電通を調査してきました。この調査で本社ビルのゲートを通る際などに記録される出退勤の時間をもとに勤務の実態を調べたところ、複数の社員の残業時間が労働組合との協定の上限を大きく上回っていた疑いが強まったということです。
このため厚生労働省は、強制捜査に乗り出したもので、勤務記録などの資料を押収して労務管理の実態を詳しく調べ、違反があれば刑事事件として書類送検する方針です。
-- NHK NEWS WEB